買掛金(読み:かいかけきん)とは、企業が商品やサービスを購入し商品やサービスの供給を受けた場合、買い手側がその代金をまだ売り手側に対して支払っていないすなわち未払いの費用や代金のことを指します。言い換えれば、売り手側にとっての権利であり資産となる売掛金と対をなすものであり、買い手側にとっての義務であり負債が買掛金という考え方ができます。多くの原材料や商品を仕入れるときに、その都度精算をしていては自社と取引先の双方で事務負担が増加してしまいます。そのため、売掛金や買掛金のような掛け取引を利用することによって月末締め・翌月末払いといった形でまとめることで簡単に取引と経理処理を行うことができることがあります。
2020年4月から施行された改正民法において、売掛金の消滅時効期間は業種に関わらず原則として5年と定められ、これは買掛金も5年で支払い義務が消滅することを意味します。買掛金は勘定科目において企業の負債と見なされることからも、支払い期限を守りつつ、資金繰りを管理することが重要です。企業は供給業者との関係を維持し、支払い期限を守って取引を円滑に進めることが経営上の重要な課題となります。