物流企画職は倉庫管理、在庫管理、原材料や製品の輸送ルート・方法の策定など企業の物流機能の計画・管理を行うポジションです。製品特性、企業リソースに沿った物流業務の最適化により、コスト削減・収益性の改善およびリードタイム短縮による顧客満足度の向上の役割を担うなど企業の競争力を醸成する上で重要なポジションです。
物流企画職とSCM職の違いは職務範囲にあります。物流企画職は物流機能に関する業務の計画・管理を担当するのに対して、SCM職は調達・生産管理・物流などより広範な範囲をカバーします。また、SCMはより戦略的な立場にあり、組織全体のビジョンに基づいた意思決定・サプライチェーンの最適化を行います。
昨今では国際的にサービス提供を行うことは珍しくなく、顧客に最適な価格・時間で製品を届けるべく、生産拠点や倉庫設備、サプライヤーなどをグローバルに配置している企業が多く存在します。海外拠点とのコミュニケーションや海外サプライヤーとの交渉などの際に英語を使用することが可能です。
基礎的な英語力を有していることを証明できるため、一定の効果があると言えます。応募書類等で実践的な英語力を判断することは難しいため、英語での業務経験や留学経験が無い方は、一定の英語力を証明する手段として資格を取得されると印象は良いでしょう。
「貿易実務検定」、「ロジスティクス管理」、「CPIM」などが有名な資格として挙げられます。受験資格は特に定められていないものが多く、未経験の方でも独学で学習することが可能です。
物流企画職の業務では販売計画や生産計画に基づき、在庫数や必要人員など物流業務の計画を行います。そのため、他部門の関係者と調整力や過去のデータから需要の動向やパターンを割り出す能力も求められます。また、最大の役割である物流機能の最適化において、実際の倉庫オペレーションや在庫に関するデータを分析し、無駄や改善ポイントを割り出し、業務効率化およびコスト削減に結びつける問題解決力も必要なスキルと言えます。
職種未経験から物流企画職に転職することは可能です。物流関連職種の経験が全くない場合、経理など数値に基づく業務改善の能力、営業など顧客との折衝能力をお持ちの方は転職活動において強力なアピールポイントになります。
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