【フォワーダー人材向け】職務経歴書の作成ガイドとサンプル

本ページは、フォワーダー人材へ向けた職務経歴書の作成ガイドです。

職種別の職務経歴書サンプルや採用担当者へアピールしたいポイントも合わせて解説しています。

こんな方は是非ご活用下さい

  • フォワーダ―企業への転職を目指される方
  • フォワーダー企業で得た経験をアピールしたい方

フォワーダーについて詳しく知りたい方は「フォワーダーの役割と仕事内容」をご覧ください。

職務経歴書の作り方(輸出入オペレーション職 編)

採用担当へアピールしたいポイント

■ 輸送モード、輸出or輸入、取り扱い貨物、対応案件数

企業規模や各フォワーダーの組織体制などに応じる部分はあるものの、海上・航空は部門を分けて採用する企業が多数派です。そのため、今までにどの輸送モードを経験していたのかを明記することは募集ポジションと直接的に関連する経験を有しているか判断する重要な情報となります。海上(航空)輸送のみを手掛けるフォワーダーの場合は輸出・輸入で部門が分けられることが多く、この場合は輸出・輸入どちらの経験があるのかが重要視されることとなります。

取り扱い貨物もそのフォワーダーとのマッチ度を図る指標となるため、記載することをおすすめしています。特に医薬品、生物、危険品、超重量物(プロジェクトカーゴ)など特殊な貨物の輸送経験をお持ちの場合は他候補者との差別化にもなるため、有利に選考を進めることができます。

フォワーダーでのオペレーション担当としての能力を図る指標の一つに業務処理能力が挙げられます。月(週)当たりなどの対応案件数やコンテナ出荷本数、重量などより採用担当者は入社後に活躍できる能力を有しているかを判断しています。

■ 業務範囲

フォワーダーでの業務は多岐に渡ります。一口に輸出入オペレーションと言っても書類作成・手配のみを行っていた方、キャリアとの運賃交渉・仕入れやドレージ手配、貨物保険の手配も行っていた方とではスキルレベルに大きな差が生まれます。

「海上輸出入業務全般」という様な書き方をされる求職者の方も少なくありませんが、書面のみの限定的な情報で評価をする採用担当者にとってはあまり魅力的とは言えません。正確にご自身の経験・スキルを伝え、機会損失を防ぐためにも担当した業務は詳細に記載することが重要となります。

■ 輸出入に関する実務経験以外のプラスアルファとなる経験や実績

フォワーダーでの中途採用では輸出入プロセスの理解、実務経験を有していることは必要最低限の要件と見なされることが一般的です。その為、輸出入関連経験がある上で、部門長や経営層に推薦する一押しとなるポイントを採用担当者は求めています。

例えば、業務改善・効率化や顧客との関係深化による取引拡大、部門立ち上げの経験などはあらゆる企業で重宝される実績であり、他の候補者と差別化を図る大きなアピールポイントとなります。

フォワーダー人材:職務経歴書サンプル(輸出入オペレーション職)

職 務 経 歴 書

○○年〇月〇日現在

氏名:〇〇 〇〇

■職務要約
外資系国際物流業者である〇〇○○株式会社にて主に航空貨物の輸出⼊オペレーション業務に従事しております。航空機部品や医薬品といった貨物の輸送に携わっており、顧客からの依頼に合わせて、輸出⼊書類の作成や航空会社との運賃交渉、スケジュール調整などを行っております。また、社内の業務改善プロジェクトのメンバーにも選出され、書類の電子保管化などの取り組みを主導し致しました。

■職務経歴

2018年4月 ~ 現在 〇〇○○株式会社

事業内容:貨物利用運送事業、通関業、3PLサービスの提供など

職務経歴 役職:Air Export/Import Coordinator
【取り扱い商材】

取り扱い貨物:航空機部品、ワクチン、医薬品など
輸送モード:航空(輸出30%、輸入70%)

【業務内容】

  • 輸出業務:海外支店、代理店からのノミネーション貨物や国内顧客からの依頼対応。
  • 輸入業務:国内顧客や海外支店からの依頼対応。
  • その他:書類の電子化推進プロジェクトの実行。

【実績】

  • 顧客との関係構築により、月20件程度の案件追加受注に成功。
  • 書類の電子化推進によるミス削減と顧客満足度向上。

■活かせる経験・知識・技術

  • 航空輸出入の知識・経験
  • 大口顧客への対応経験
  • 業務改善・効率化の経験
  • 多国籍企業にて英語を用いた経験

■使用出来るPCスキル

  • Word:書式設定、表の作成、グラフ挿入など
  • Excel:IF関数、VLOOKUP関数、グラフ作成など
  • PowerPoint:提案資料の作成など

■自己PR

航空輸送の業務において、納期を確認して優先順位付けを行うと共に、手配の際にはダブルチェックを心掛ける事で、迅速かつミスのない業務フローを作りげております。また、上記を徹底的に行うことによって、お客様が希望する期間内でのサービス提供を継続的に実現致しました。その結果として、「余裕を持って出荷までの手配が出来た」とお客様にご満足頂け、追加での案件受注にも繋がる事となりました。

上記の経験から、正確で素早い業務処理能力が自身の強みであると自負しております。

職務経歴書の作り方(フォワーダー営業職 編)

採用担当へアピールしたいポイント

■ 担当業界・顧客、トレードレーン、手掛けたプロジェクト

どの業界やトレードレーンに精通しているかは採用企業にとって重要なポイントとなります。募集職種(ここでは営業職)の採用背景と親和性の高い知識やコネクション/ネットワークを持っている事が職務経歴書から確認できれば、書類選考通過の確率を上げることに繋がります。

また、獲得案件の具体例を記載することで、採用担当者はより明確に人材の能力をイメージする事できるようになります。他の候補者との差別化を図るポイントにもなりますので、営業実績はより具体的に記載することをおすすめいたします。

■ 売上・利益など営業実績

営業職としての能力を測る上で最重要視されるのは売上や利益などの「実績」となります。しかしながら、在籍企業の規模や商材(サービス)、単価、顧客層によって売上/利益の見え方にはバラツキが生じます。その為、一般的な営業職での実績においては、「目標達成率」や「対前年比」などを記載して自身の実績をアピールを行います。

フォワーダー人材:職務経歴書サンプル(営業職)

職 務 経 歴 書

○○年〇月〇日現在

氏名:〇〇 〇〇

■職務経歴
大学卒業後、日系フォワーダーにてコンテナ船輸送をメインとした国際複合一貫輸送業の営業職に従事しております。現在の在籍企業では、新規顧客への提案営業と既存顧客への定期フォローアップを始め、トラブル対応や外部パートナーの開拓などの業務を経験致しました。常に自社の介在価値を考え、顧客の抱える課題にどう貢献できるかという観点を大切にしております。

2020年4月 ~ 現在 〇〇○○株式会社

事業内容:貨物利用運送事業、通関業、3PLサービスの提供など

職務経歴 役職:営業部 第一営業課
【取り扱い貨物】

鉄鋼製品、化学品、自動車関連

【担当顧客】

鉄鋼商社、化学メーカー、化学系商社、完成車メーカー、自動車部品メーカーなど

【取り扱いサービス】

コンテナ船輸送をメインとした国際複合一貫輸送業(主に輸出を担当)

※航空機輸送も経験致しました。

【営業スタイル】

新規開拓(50%)、既存顧客への深耕営業(50%)

【業務内容】

  • コールドコールやコールドメール、イベント参加による新規顧客の開拓。
  • 既存顧客への定期的なフォローアップ、提案活動。
  • 輸出依頼の受注処理・管理。
  • 輸送ルートの提案。
  • 海外法人/代理店対応(発注やスケジュール調整等:メールを中心に、電話での対応有)。
  • 貿易書類(作成・管理)。
  • 運賃交渉。
  • 見積作成。
  • 出荷および輸送トラブル対応。
  • 輸送方法改善提案。

【実績】

  • 2021年度:売上 18千万円 (予算達成率130%)
  • 2022年度:売上 20千万円 (予算達成率100%)
  • 2023年度:売上 22千万円 (予算達成率110%)

【担当案件例】

  • 日系自動車部品メーカーの中国向け輸出案件の契約獲得。
  • 火力発電所プロジェクトで使用される超大型コイルの輸送案件獲得。
  • 欧州にて開催される自動車レース向け輸送案件獲得。

■活かせる経験・知識・技術

  • 海上輸出入・航空輸出入の全般的な知識・経験
  • 入札対応・イベント輸送案件の対応経験
  • 多国間にまたがる輸送案件のコーディネート経験

■使用出来るPCスキル

  • Word:書式設定、表の作成、グラフ挿入など
  • Excel:IF関数、VLOOKUP関数、グラフ作成など
  • PowerPoint:提案資料の作成など

■自己PR

顧客が持つ課題への徹底した分析と解決策の提案が私の強みでございます。現在所属する企業において、顧客との定期面談を行った際に、「重量物輸送は事故リスクが高く、輸送方法の選択肢が限られてしまうと」のご相談を受けました。私はここで「なぜ事故が起きやすい状態なのか」という部分に着目し、過去の事故事例を集め原因分析を致しました。またそこで、コンテナ内の貨物の置き方に問題がある事が判明致しました。その後、社内のネットワークを通して重量物輸送に強い企業様に相談を行い、この顧客企業様が持つ問題を解決する新しい輸送方法の立案に至りました。この輸送方法を顧客企業様に提案したところ、トライアル輸送が実現し、最終的には売上拡大に繋がる事となりました。