クーリエ(国際宅配便)とは?
クーリエ(Courier)とは、小口の荷物や書類を海外へ配送するための国際宅配便のことを指します。航空便を活用したこのサービスは、一般的な国際輸送と比べて素早くかつ簡単な手続きで荷物を送ることができるという点が特徴です。通常、海外へ荷物を送る場合、輸出入に関わる通関手続きを自ら行う必要がありますが、クーリエ業者には通関手続きを専門に扱う通関士が在籍し、輸出者・輸入者に代わって通関手続きまで代行する事が殆どです。そのため、クーリエを利用することで、輸出者は複雑な通関書類の準備や手続きの手間を省くことができ、スムーズな輸送が実現させる事が可能となります。
クーリエの輸送プロセスはシンプルで、発送元で荷物を集荷した後、航空便を利用して配送先の国の空港まで運ばれます。到着後は、現地の配送拠点で仕分けが行われ、最終目的地へと直接配送される仕組みとなっています。こうした一貫輸送の体制により配送時間が大幅に短縮され、書類や小口貨物の緊急輸送の際などに最適なサービスとなっています。
フォワーダーとの違い
クーリエと似た業態にフォワーダーがありますが、フォワーダーは航空便・船便・トラック輸送などを組み合わせ、最適な物流ルートを設計する業者であり、大口貨物の取り扱いを専門にしている業者が主となります。一方、クーリエは書類や小口貨物の輸送に特化しているため、荷物の規模に応じて適切な業者を選択することが重要となります。