トランスファーセンター（TC）とは？

トランスファーセンター（TC：Transfer Center）とは、在庫を保管せずに入荷した商品を即座に仕分けし、各店舗や顧客へ配送する物流センターのことを指します。一般的な物流倉庫とは異なり、在庫を長期間保管する機能は持たず、商品はトランスファーセンターに到着したその日のうちに再出荷されるのが特徴となっています。また、日本では「通過型物流センター」とも呼ばれています。

トランスファーセンターでは、メーカーやサプライヤーから大量の荷物がトランスファーセンターに到着すると、その日のうちに仕分け、検品、開梱、ラベリングといった作業が行われ、配送先ごとに整理されます。その後、トラックに再び積み込まれ、各店舗や顧客の元へ配送されるという流れになります。

トランスファーセンターの種類

トランスファーセンターには、大きく分けて「TC１型」と「TC２型」の２種類が存在します。TC１型は、商品が事前に検品された状態でトランスファーセンターに入荷し、簡易的な検品を行った後に店舗や顧客ごとに仕分けをして出荷するタイプです。一方、TC２型は、仕分けや検品が行われていない状態で納品されるため、トランスファーセンター内で入荷検品やピッキング作業を行った上で出荷する形式となります。

トランスファーセンターの仕組みにより、物流効率や配送時間の短縮、不良在庫の軽減や保管スペースの管理コスト削減など、様々な面で輸送の効率化が実現しています。また、トランスファーセンターは大手コンビニエンスストア、食品スーパー、大手家電量販店など、多くの拠点に素早く商品を供給する必要がある業種で広く採用されています。