中途採用の基礎知識とポイント

転職活動でよく耳にするのが「中途採用」です。一般的に新卒採用を除く殆どの採用がこの中途採用に該当し、また殆どの方が人生に一度は経験するのではないでしょうか。今回は、転職者向けに中途採用の性質やポイントを解説します。

中途採用とは?

中途採用とは、企業が新卒ではなく、既に職務経験を持っている人材を採用することを指します。また、中途採用は通常、転職サイトや人材紹介会社を通じて行われることが多くなります。中途採用における選考の流れは「書類選考→複数回の面接→内定→入社」が一般的です。面接の回数は企業によって差はありますが、平均して1回~3回で内定を出す企業が多い傾向にあります。また、面接と同時に適正チェックや言語力テストなど、募集職種の業務環境に合わせて追加で能力チェックが行われる事もあります。

中途採用では即戦力が求められる

中途採用では必要な人材を必要なタイミングで採用するのが一般的となります。採用の目的には組織の人員補充や特定職務に対する適任者探しなどがありますが、多くの場合は「即戦力」となる人材を求めて実施されます。また、新卒採用とは違い既に社会経験を積んでいる「職務経験者」が採用の対象となりますので、求職者の人柄やポテンシャルに加えて「ハードスキル(専門スキル・知識)」が重要視されます。

応募先の企業は「ハードスキル」から考える

前述したように、中途採用では「ハードスキル(専門スキル・知識)」に重点を置いて選考が行われます。その為、選考プロセスでは自身の実績や専門知識をアピールする事が重要となってきます。また、求職者側としては下記のようなポイントを意識する事で効率の良い就職活動を行う事ができます。

  • 入社後に即戦力となれるか。
  • 企業の採用意向に自身の経歴が沿っているか。

ここでの例外

全ての中途採用が即戦力人材のみの採用を行っているわけではありません。対象となる人材が少ない分野においては入社後のトレーニング前提として「ポテンシャル採用」を行っている企業も見られます。

中途採用で新しい仕事に挑戦できる?

中途採用の性質上、企業が求める「ハードスキル(専門スキル・知識)」を持っている人材から優先的に採用されていきます。職務年数に関わらず該当する経験を持っていない場合は「未経験」という扱いとなってしまい、また仕事が見つかっても前職以下の給料での採用となってしまう場合も多々あります。その為、中途採用では少しでも自身の経験を活かせる範囲内で仕事探しをする事が勧められています。

ここでの例外

転職活動を行う方の中には「職務年数が数年の方」や「待遇等が頭打ちとなっている方」もいらっしゃいます。未経験として転職しても中長期的に見ると良いキャリアチェンジになる場合もありますので、自身が持つキャリアと照らし合わせて転職の方向性を決められる方もいらっしゃいます。

最後に

中途採用について解説をさせて頂きました。キャリアは人生を左右する大きな要因の1つでもありますので、自身を最も活かせる企業探せるように、クオリティの高い転職活動を目指しましょう。