退職の流れ(転職先が決まっている場合)

転職活動を行う際に知っておきたいのが、現職場からの退職の流れです。退職時にごたごたしてしまうと、次の会社の入社に影響を与えてしまう事もございますので、事前に確認をしておきましょう。

本記事では退職に関する簡単な流れをご紹介します。

退職の流れ

ステップ①:退職の意思表示

転職の意向が固まったら、上司や人事部に退職の意思を伝えましょう。日本の民法では「退職の自由」が原則として認められており、雇用者は不当に労働者を拘束できないようになっています。ただし、実際の退職の現場では、入社時に同意をした雇用契約に沿った退職を行う事が多く、一般的には1ヵ月~2ヵ月の事前通知で退職が行われます。また、意思表示の方法は書面・口頭どちらも可とされています。

ステップ②:退職届提出後(退職の意思表示後)

退職の意向を現職企業に伝えた後、下記書類の発行を会社へ依頼します。

  1. 離職票(退職後に受け取り)
  2. 退職証明書
  3. 雇用保険被保険者証
  4. 源泉徴収票(退職後に受け取り)
  5. 年金手帳

「雇用保険被保険者証」「源泉徴収票」「年金手帳」は、次の転職先へ提出する必要があるため、必ず受け取ってください。退職証明書は必須ではないものの提出を求める企業もあるため、発行することを推奨致します。また、並行して取引先・お世話になった方への挨拶回りや業務の引き継ぎを行います。現職企業の方針に準拠して行ってください。

ステップ➂:有給消化

労働者は退職時に保持している有給休暇を使用する事ができます。これを「有給消化」と呼び、労働基準法でも認められる労働者の権利となります。人事部の労務管理者に有給の残数を確認し、希望に応じて消化してしまいましょう。

※有給日数に応じて業務日数が短くなりますので、引継ぎや挨拶周りは早めに行っておきましょう。

ステップ④:退職日

退職日(最終出勤日)に健康保険証と備品(制服・名刺・パソコンなど)を現職企業へ提出します。また、私物をオフィスに残さないようにデスク・ロッカーの整理を事前に済ませておきます。

最後に

社会人の多くが1度か2度は経験する「退職」についての簡単な流れのを説をさせて頂きました。冒頭で書いたように次の転職先でのスムーズな入社も1つの理由ですが、過去の会社とは様々なタイミングで連絡を取る必要ができる事もございますので、退職の工程まで含め最後まで丁寧な対応を心掛けましょう。