
バニング(Vanning)とは?
バニング(Vanning)とは、コンテナに貨物を積み込む作業のことを指します。日本語では「コンテナ詰め」や「積み込み」とも呼ばれ、対の言葉として「デバンニング(Devanning)」があります。フルコンテナロード(FCL)では荷主やフォワーダーが現地で実施することが多く、混載貨物(LCL)ではコンテナ・フレート・ステーション(CFS)で混載事業者がまとめて行います。なお、バニングは、輸送中の貨物損傷の予防、重量配分の最適化、コスト抑制に直結する重要な業務となっています。
バニングの簡単な流れ
バニングは、出荷計画、現場作業、記録・封印までを含む一連のプロセスとして進みます。誰がどこで実施するかは、インコタームズや委託形態で変わり、また温度管理が必要な貨物はリーファーコンテナで設定温度・換気条件を事前に決めてから積み込みます。
バニングの計画では、貨物寸法・重量・荷姿、重心、段積み強度、危険物の有無、目的地ごとの仕分けなどを整理し、積み荷の種類や梱包形態に合わせて行っていきます。また、貨物の固定や隙間対策、輸送中の湿気対策などもバニングの段階で行っていきます。(特に固定不足や隙間の多さ、湿気などはトラブルにつながりやすいです。)
採用・キャリアの観点
バニング現場では、積付計画、重量計算、固定・緩衝の知識、フォークリフト技能、写真・図での記録力が評価されます。スーパーバイザー職は、CTU Codeの実務理解、危険物・温度管理・リーファーの基礎、作業安全の指導力があると人材としてさらに重宝されます。英語での立会・やり取りや、簡単な積付図の作成なども業務に含まれていて、経験を積むと、現場管理から工程設計・改善、さらにフォワーダーのオペレーションや品質保証の職種へとキャリアを広げやすいです。



