未経験からの貿易事務 #03|応募・面接では何を見られる?

未経験から貿易事務への転職を考えると、求人を見つけた次に悩むのが「応募・選考」ではないでしょうか。

貿易事務の経験がない以上、経験者と同じように実務経験をアピールすることはできません。しかし、未経験者を採用対象としている企業も、何も見ずに採用するわけではありません。

未経験者の採用では、「これまでの経験の中に貿易事務でも活かせそうなものがあるか」や「入社後に仕事を覚えていけそうか」といった点も見られます。

今回は、未経験から貿易事務に応募する際に、職務経歴書や志望動機、面接などで意識しておきたいポイントを紹介します。

実務経験者に対する募集の場合

まず確認しておきたいのが、応募する求人が未経験者を採用対象としているかどうかです。

求人票に「貿易事務経験必須」や「輸出入業務〇年以上」など、実務経験を応募条件として明確に記載している場合、企業は基本的に即戦力となる経験者を探しています。

このような求人では、選考でも「これまでの貿易実務経験」が重視されます。そのため、まったくの未経験から応募した場合、書類選考を通過する可能性はかなり低くなると考えておいた方がよいでしょう。

「やる気があります」や「貿易について勉強しています」というだけでは、実務経験を応募条件としている求人で経験者と競うことは簡単ではありません。

未経験から貿易事務を目指すのであれば、まずは「未経験OK」「職種未経験OK」「貿易実務経験不問」など、未経験者も採用対象としている求人を探すことが重要となります。

どのような求人を探せばいいのか、また「未経験OK」の求人を見るときのポイントについては、前回の記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。

未経験からの貿易事務 #02|どんな求人を選べばいい?

書類選考では何を意識する?

ここからは、未経験者も採用対象としている求人に応募する場合、選考でどのような点を意識すればよいのかを見ていきましょう。

一般的に転職活動では履歴書や職務経歴書を提出しますが、それぞれで伝える内容には違いがあります。未経験から貿易事務に応募する場合も、貿易経験がないことを必要以上に気にするのではなく、これまでの経歴や経験、スキルを分かりやすく伝えることが大切です。

履歴書で意識したいこと

履歴書では、これまでの経歴に加えて、保有資格や語学力、志望動機などを確認されます。

貿易事務では英語を使用する求人もあるため、TOEICなどの語学資格を持っている場合は、取得時期やスコアを正確に記載しておきましょう。また、貿易実務検定など仕事に関連する資格を持っている場合も記載します。(まだ資格を取得していなくても、現在勉強していることがあれば、志望動機などで触れることもできます。)

そして未経験からの応募では、なぜ貿易事務を目指しているのかも重要です。「英語を使いたい」や「海外に関わる仕事がしたい」だけではなく、これまでの経験や今後身につけたい専門性などと結びつけて伝えられるようにしておきましょう。

志望動機のポイント

「英語を使った仕事がしたい」や「海外と関わる仕事に興味がある」という理由だけでは、「なぜ貿易事務なのか」が伝わりにくいことがあります。

志望動機を考えるときは、これまでの経験や、これから身につけたい専門性と貿易事務を結びつけるのがポイントです。例えば、「事務経験を活かしながら輸出入の専門知識を身につけたい」など、なぜ貿易事務を目指すのかを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

職務経歴書で意識したいこと

未経験からの応募で特に意識したいのが、これまでどのような仕事をしてきたのかを具体的に伝えることです。例えば一般事務や営業事務であれば、「事務経験があります」だけではなく、「受発注業務を担当し、取引先との納期調整や請求書の作成を行っていた」というように、実際に何を担当していたのかを書いた方が、採用担当者も貿易事務で活かせる経験があるかを判断しやすくなります。

また、英語を使った経験がある場合も、単に「英語ができます」ではなく、

  • 海外拠点との英文メール
  • 英文書類の確認
  • 海外顧客からの問い合わせ対応

など、仕事の中でどのように英語を使っていたのかを具体的にしておきましょう。

未経験からの応募では、貿易経験がないことを補おうとするよりも、これまで実際に経験してきたことを採用担当者が判断できる形で伝えることがポイントです。

面接では何を意識する?

書類選考を通過したら、次は面接です。

企業や求人によって質問内容は異なりますが、未経験から貿易事務に応募する場合は、これまでの職歴だけでなく、なぜ貿易事務を目指しているのか、仕事についてどの程度理解しているのかなども確認されることがあります。

未経験だからといって特別な回答を用意する必要はありませんが、自分の経験や志望理由については、あらかじめ整理しておきましょう。

よく聞かれる質問を整理しておく

面接では、次のようなことを質問される場合があります。

  • なぜ貿易事務を希望しているのか
  • なぜこの会社・求人に応募したのか
  • これまでどのような仕事を担当してきたか
  • 英語を仕事で使用した経験はあるか
  • 貿易について勉強していることはあるか
  • これまで仕事でどのような調整業務を経験したか

答えを丸暗記する必要はありませんが、聞かれてから初めて考えるのではなく、自分ならどう答えるかを事前に整理しておくことが大切です。

「未経験ですが頑張ります」だけで終わらせない

未経験からの応募では、貿易実務の経験がないこと自体は変えられません。そのため、「未経験ですが頑張ります」と意欲だけを伝えるのではなく、これまでの経験、貿易事務を目指す理由、現在準備していることなど、採用担当者が判断できる材料を伝えることがポイントです。

例えば、事務職で納期調整を経験してきた、仕事で英文メールを使用していた、貿易について現在勉強しているなど、自分が実際に経験してきたことや取り組んでいることを具体的に伝えましょう。
未経験だからこそ、「できないこと」を説明するより、「これまで何をしてきたのか」「なぜこの仕事をしたいのか」を伝えることを意識して面接に臨みましょう。

貿易の知識も最低限準備しておく

未経験OKの求人であれば、最初から貿易実務を完璧に理解していることを前提としていない場合もあります。とはいえ、まったく何も知らない状態より、基本的な内容を理解しておいた方が仕事への関心も伝えやすくなります。

  • 輸出と輸入の基本的な流れ
  • Invoice
  • Packing List
  • B/L
  • フォワーダーの役割
  • 通関とは何か

といった基本的な用語や仕組みについて、簡単に説明できる程度に確認しておくとよいでしょう。貿易実務検定などの資格取得を目指して勉強している場合は、資格をまだ取得していなくても、現在勉強していること自体を伝えることができます。

未経験者の場合、知識量を競うというよりも、仕事について自分なりに調べ、準備していることを示すという考え方でよいでしょう。

未経験だからこそ「できること」を伝えよう

未経験から貿易事務に応募するとき、どうしても「経験がない」という部分に目が向きがちです。しかし、企業が未経験者も対象として募集しているのであれば、貿易実務の経験がないことは最初から分かっています。

だからこそ応募・面接では、経験がないことを必要以上に気にするのではなく、これまで何を経験してきたのか、なぜ貿易事務を目指すのか、入社に向けてどんな準備をしているのかをきちんと伝えることが大切です。

未経験からの転職では、一社の選考結果だけで判断する必要はありません。応募できそうな求人があれば積極的にチャレンジしながら、貿易事務としての最初のチャンスを探していきましょう。

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