貨物の荷役スタッフの仕事内容
荷役とは、貨物の積み込みや荷降ろし、保管、出入庫管理など貨物の輸送の過程で発生する業務です。荷役スタッフは船舶や航空機の貨物スペース、倉庫、工場などで作業し、効率的かつ安全に貨物を取り扱い、品質を損なわず納期通りの輸送を支えます。 荷役業務は場所、輸送モードにより異なる場合があります。本記事では海上輸送および航空輸送の際に港や空港で発生する荷役業務に焦点を当て、輸出貨物と輸入貨物ごとに業務内容を紹介いたします。なお、海上貨物は港で荷役が行われることから港湾荷役、航空貨物は空港で荷役が行われることから空港荷役と呼ばれます。

輸入貨物の荷役業務

輸入貨物の到着

船舶や航空機によって輸送された貨物は到着した後、港湾や空港に入荷されます。

入港手続き

輸入貨物が到着した際には、関税や税金の支払い、税関の手続きなどの入港手続きが行われます。これには、関連する書類の提出や貨物の宣言、税関の検査が含まれる場合があります。

貨物の受け取り

入港手続きが完了した後、荷役スタッフが輸入貨物の受け取りを行い、受け取った貨物を適切な場所に配置し、整理します。必要に応じて、パレットやコンテナに積み替えたり、荷物を分類したりする作業が行われます。荷役作業は効率的に行われる必要があり、機械や道具を使用して貨物を移動させたり、フォークリフトやクレーンを使用して貨物を取り扱います。通常、輸入貨物は港や空港に隣接する貨物保管施設や倉庫に保管されます。

貨物の保管と整理

荷役作業後、貨物は保管施設や倉庫で保管されます。貨物は種類や特性に応じて適切な場所に配置され、保護措置が講じられます。荷役スタッフは貨物の状態やセキュリティを監視し、必要な措置を講じます。

出荷

貨物の出荷に際して、貨物の検査、必要な書類の作成、輸送手段の手配などが含まれます。荷役スタッフはこれらの手続きをサポートし、正確な情報や必要な書類を提供します。手続きが完了次第、貨物を輸送手段に積み込みます。トラック、船舶、航空機など、出荷先に応じた輸送手段が使用されます。荷役スタッフは貨物の適切な積み込みや梱包を行い、安全かつ効率的に出荷する役割を果たします。

輸出貨物の荷役業務

貨物の受け取り

輸出貨物の荷役プロセスは、貨物の受け取りから始まります。荷役スタッフは出荷予定の貨物を受け取り、梱包やラベル付け、必要な書類の作成・確認などの作業を行います。貨物の特性や輸送先に応じて、適切な梱包方法や保護措置を講じることも重要です。

貨物の積付け

荷役スタッフは、貨物を適切な輸送手段に積み込みます。荷役作業は、機械や道具を使用した作業や手作業による作業が含まれます。荷役スタッフは貨物の積み込みや整理を効率的に行い、安全性やセキュリティに配慮しながら作業を進めます。海上貨物の場合は主にガントリークレーンなどを用いてコンテナを船に積み込みます。航空貨物の場合はULDと呼ばれる航空機専用の輸送器具に貨物を積付け、航空機内の貨物スペースに積載されるのが一般的です。

輸出手続き

輸出貨物は通常、税関手続きや出口手続きが必要です。荷役スタッフは貿易事務職・通関士などと協力して関連する書類や証明書の作成、税関への申告、関税や税金の支払いなどの手続きを行います。これには、貨物の内容や価値、輸送先国の規制などに関する正確な情報を提供することも含まれます。

出荷

荷役作業と輸出手続きが完了した後、貨物は出荷されます。荷役スタッフは貨物の出荷を管理し、輸送手段によって適切な場所に積み込みます。貨物の安全な出荷と正確な情報の提供が求められます。

荷役スタッフで求められるスキル

柔軟な対応力

天候や設備トラブルによる遅延、政治情勢など外部環境や状況に応じて、業務が変化することが多々あります。迅速に状況に対応し、柔軟に作業計画を調整する能力が求められます。

チームワーク

業務はチームで行われることが多いため、他のスタッフとの円滑なコミュニケーションが求められます。膨大な業務を安全にかつ効率的に進め、予定通りに輸送を実現するために、チームワークは必要不可欠です

機械・機器操作の技術

荷役業務に必要な機械操作や道具の使用に関する技術的なスキルが求められます。クレーン、フォークリフト、パレットジャックなどの機械操作や荷物の適切な積み込み・降ろし技術を習得する必要があります。